イギリス領バミューダ諸島産ラム。
製造元であるゴスリング社は1806年、創設者ジェームス・ゴスリングがイギリスからアメリカに向かう途中、燃料切れのためにバミューダ諸島セントジョージ港に寄航、この地にリカーショップを開いたのが起源となっています。
ジェームスの兄弟に当たるアンブローズ・ゴスリングはその後、1857年にゴスリング・ブラザース社として企業化し、それから3年後にはカリブ海産のラムをオールド・ラムとして発売しているが、その際、樽からシャンパーニュの空き瓶に移し替え、コルクで栓をし、黒色のワックス(封蝋)で封印したといいます。これが「ブラックシール」の名の由来となっています。
ブラックシール(黒いアザラシ)ダークラムは、モラセスと呼ばれるサトウキビから取れる液体を原料として、97%連続式蒸留器、3%を単式蒸留器にて蒸留後バーボン樽にて3年以上の熟成させ、その後、1800年代中頃から変わらないレシピによりブレンドしています。
このレシピは製造元であるゴスリング・ブラザース社のオーナー、ゴスリング家により代々継承されています。ブレンドのレシピは現在、同家の2名しか知りません。
「ゴスリング ブラックシール 151プルーフ」は、深く濃い色合い、熟成感のある複雑な香り、苦味甘味のバランスが良く75度という度数を感じさせない、スムーズなテイストが楽しめます。3年以上熟成された原酒をブレンドしたこの酒は、コーヒーの色調を想わせる、まさに黒色を呈しプラム、キニーネ、ジュニパーベリー、シダー、コーヒー、コーラやレーズンを思わせるアロマティックな香りの上立ちに続き、スパイシーかつリッチな風味、長くスムースでシュガーケーンやトロピカルフルーツを想わせる甘やかなフィニッシュです。複雑で、風味豊かなフルボディの酒質が楽しめる、隠れた銘酒。