19世紀の終わりから20世紀の初頭が「キナ」や「キンキナ」と呼ばれるフレンチアペリティフ(食前酒)の黄金時代でした。植民地で疫病に苦しむ兵士たちに、薬として投与するキニーネを飲みやすくするために作られたのが「キナ」のリキュールです。
人々に喜ばれる味にするため、その土地によって好まれる味に合わせて原料の調合をしたので、地域によって色々な味のスタイルのキナリキュールが生まれました。
「キナ・ラエロ・ドール」は、ロパンス・スタイルのキナ・リキュールスタイルを踏襲しています。
コルテーゼ種のブドウから作られる白ワインにキナの樹皮とオレンジビール、ニガヨモギ、スパイス類を漬け込んでつくられます。
美しい黄金色をしており、アロマはカリン、上質なマーマレードのよう。複雑で、マイルドな苦昧がバランスの良い甘さとせめぎ合い、舌を刺激してフィニッシュをより長引かせます。
そのまま冷やしてストレートでもすばらしいですのですが、オンザロックでも楽しめます。
ソーダやトニックで割ればアルコール度が軽めのリフレッシュドリンクが出来上がります。
「キナ・ラエロ・ドール」は、ベスパマティーニやコーフ、スリパイパーなど20世紀のクラシックカクテルに使用すればもちろん最高です。
そしてあなた自身のカクテルにどうやって応用していけばよいか考えるのも難しくはありません。