1998年に一度だけ、ポールジローで試行錯誤の末につくられたビオディナミ農法によるコニャックがリリースされたのは、2008年のことでした。
ワインの世界では、すでにおなじみの農法ですが、コニャックの世界ではほとんど実践されていない、非常に手間とコストのかかるこの手法。
ポールジロー氏も発見が色々とあり、非常に面白い経験だったと述べていますが、その継続はかなわず、たった一度だけしか作られなかった幻のコニャックとなってしまいました。
その時に蒸留された最後のストックが、さらなる熟成を経て、氏が自ら「レボリューションを遂げた」と表現するほどに滑らかで繊細なコニャックに育ったようです。
ポールジロー氏が苦労を重ねた夢の続きが、このボトルに詰まっています。
当時作られたビオディナミ農法によるストックはこれが最後。
二度とつくられることのないポールジローを、ぜひお手元に。